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天草四郎
「天草四郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天草四郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
1 切支丹《きりしたん》騒動として有名なあの島原の乱――肥前の天草で
天草四郎たち天主教徒の一味が起こした騒動ですから一名天草の乱ともいいますが、その....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
、忽ち衆人讃仰の的となった。この弱冠の一美少年こそは、切利支丹一揆の総帥となった
天草四郎時貞である。 当時島原一円の領主であった松倉|重次は惰弱の暗君で、徒ら....
「悪魔祈祷書」より 著者:夢野久作
エル四郎と名乗る日本人が秘蔵してたものじゃないか知らんと……ヘエヘエ。その四郎が
天草四郎だったらイヨイヨ大変ですがね。 ヘエヘエむろんそうですとも。その学生さ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
寛永十八年に今の朱雀野へ移さる、島原と号《なづ》くることは、その昔、肥前の島原に
天草四郎といふもの一揆を起し動乱に及ぶ時、この里も此処《ここ》に移され騒がしかり....
「青春論」より 著者:坂口安吾
って、そのヒステリイ的な過剰な情熱に濁りを感じ、不快を覚えるものである。 僕は
天草四郎という日本に於ける空前の少年選手が大好きで、この少年の大きな野心とその見....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
一 天草騒動の張本人
天草四郎時貞は幼名を小四郎と云いました。九州天草大矢野郷越野浦の郷士であり曾ては....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
アコヤ貝じゃなくてアワビの中から現れたというから日本的である。島原の切支丹浪人が
天草四郎を担ぎあげて天人に仕立てたとき、アワビの中からクルスが現れたなどと奇蹟を....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
も幕府方、松平伊豆守が甲賀者を用いたことが、その息子の日記に見えている。甲賀者は
天草四郎の部下の農民に変装して籠城の敵軍にもぐりこむことに成功した。ところがこの....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
城の跡がほぼ原型のまま畑になっているのに一驚したのであった。 もともとこの城は
天草四郎が立てこもったときにすでに廃城であった。 新しく島原城を築くために有馬....
「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
加わり、戦場にて一命相果たし申すべき所存のところ、御当主の御武運強く、逆徒の魁首
天草四郎時貞を御討取遊ばされ、物数ならぬ某まで恩賞に預り、宿望相遂げず、余命を生....
「天草の春」より 著者:長谷健
工の文鎮をおいたような島がある。湯島という島だが談合島の名もある。天草の乱に際し
天草四郎以下の切支丹宗徒の幹部連中が、この島によつて、種々作戦を練り談合したので....