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天蚕
「天蚕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天蚕の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座《すわ》っていたのです。車室の中は、青い
天蚕絨《びろうど》を張った腰掛《こしか》けが、まるでがら明きで、向うの鼠《ねずみ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
ものように黄昏の軒をうろつく、嘉吉|奴を引捉え、確と親元へ預け置いたは、屋根から
天蚕糸に鉤をかけて、行燈を釣らせぬ分別。 かねて謀計を喋合せた、同じく晩方|遁....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
山だ。人間の疵口を縫うには先年まで猫の皮から製した糸を使ったが陸軍の発明で今では
天蚕糸《てぐす》の精製したものを使う。
天蚕糸は直きに溶けてしまうから糸を引抜く世....