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天資
「天資〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天資の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
うな自由性と洗錬を見せて働く。こういう折々、いつも私は思うのであるが、これは氏の
天資か、幼時からの都会の良家的「お仕込み」で、習性となって居る氏の動作が、このほ....
「津軽の虫の巣」より 著者:宮本百合子
の、生類|憐愍《れんびん》のことに就てなのである。 二 始め、
天資英明の聞えが高かった綱吉が、彼の初政に布いた善政は、長く諸人の胸に留まってい....
「連環記」より 著者:幸田露伴
蔭に人となったことは、如何ばかり右衛門をして幸福ならしめたか知れないが、右衛門の
天資が勝れていなければ、中々豪華|驕奢の花の如く錦の如く、人多く事多き生活の中に....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
の結婚生活の幸多からんことをひたすら衷心祈るものである。聞く処によると、黒田嬢は
天資明朗、美貌と健康との持主だということである。エチオピアの国民達よ、願わくば新....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
遇を託って振わなかった中にあって、大木氏は伯爵家を起すまでに時めいた。寛仁大度の
天資が、変遷ただならぬ世に処して、その徳を潤おした結果かとも思われる。 そんな....
「文明教育論」より 著者:福沢諭吉
たとえ、その一部分にてもこれを教えて完全ならしめんとするときは、かえってその人の
天資を傷い、活溌|敢為《かんい》の気象を退縮せしめて、結局世に一愚人を増すのみ。....
「三国志」より 著者:吉川英治
霊皇帝 眉寿ノ祚ヲ究メズ 早ク臣子ヲ棄給ウ 皇帝|承ケツイデ 海内側望ス 而シテ
天資|軽佻 威儀ツツシマズシテ慢惰 凶徳スデニアラワレ 神器ヲ損イ辱シメ宗廟ケガ....
「三国志」より 著者:吉川英治
に振っていた。そして、 「先生のご過賞は、ちと当りません。なんで玄徳にそのような
天資と徳望がありましょう」 とのみいって笑った。 逗留三日、張松はこの城中に....