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「天雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
って、日夜|杯《さかずき》に親みながらさらに黄白《こうはく》を意としなかった。「天雲《あまぐも》の上をかけるも谷水をわたるも鶴《つる》のつとめなりけり」――こう....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
いただろうか。 彼は辛酸な少年時代を経た。 孔子《くじ》のふみ読みてこもれど天雲《あまぐも》の 立たまく欲しく止みかねつも むなしくて家にあるよ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
でも四十五歳ぐらいである。 巻第三 ○ 大君は神にしませば天雲の雷のうへに廬せるかも 〔巻三・二三五〕 柿本人麿 天皇(持統天皇)雷岳(....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
小屋をかけさせて、前夜には、酒や米を存分にふるまってやった。 当日は秋ばれの一天雲もない好天気。田は上々のミノリであるから、あとはトリイレを待つばかり、心にか....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
方にぎらぎらと放散しているんだ。定かならぬ浮雲のごとく天の原に浮游しているんだ。天雲の行きのまにまに、ただ飄々とただよっている…… 小野 (深刻に)……うーむ。....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
日の研究に保留しておきたい。 我が古語に遍満行き渡らぬ所なきことを表わして、「天雲の向ふす極み、タニグクのさ渡る極み」、或いは「タニグクのさ渡る極み、潮沫の留....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
の遊技あり。小児のポッテット競走、大いに人をして笑わしむ。 三十一日、晴れ。中天雲なく、終日日光を見る。軟風軽寒、南緯三十一度に達するも、なおわが十一月ごろの....
三国志」より 著者:吉川英治
、腕を撫し、また、慷慨の気を新たにして、式終るや、万歳の声しばし止まず、ために、天雲も闢けるばかりであった。 袁紹はまた、諸将の礼をうけてから、 「われ今、菲....