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天顔
「天顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
しょう。それまで御滞坂になって、その上で進退せられたら。諸君も京都へ行って一度は
天顔を拝するがいい。」 滞坂中の各国公使の間には、帝に謁見の日限を確定して、そ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
を賜わった外に、一回会議を聴聞あらせらるるために臨幸があって、一時間余も私どもは
天顔に咫尺《しせき》したのである。玉坐は正面の少し高い所に設けられ、卓には錦が掛....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
らぬほどでないことは、上文に述べたごとくであるのみならず、実隆は他の公卿に比して
天顔に咫尺《しせき》する機会が多かった。これは彼が侍従の職にほとんど絶え間なくお....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
目でも」 と、大覚ノ宮は、後醍醐を慕い、高徳もまた、 「つかの間なりと、咫尺に
天顔を拝して」 と、自分たちのこの思いを、なんらかによって、帝のお胸へ、結んで....