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「太刀魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

太刀魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
木の子説法」より 著者:泉鏡花
の魚説法を憤って、 「――おのれ何としょうぞ――」 「――打たば打たしめ、棒鱈か太刀魚でおうちあれ――」 「――おのれ、また打擲をせいでおこうか――」 「――あ....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ら、頤へ手繰って引結うのに、撓った片手は二の腕まで真白に露呈で、あこがるる章魚、太刀魚、烏賊の類が吹雪の浪を泳ぎ寄りそうで、危っかしい趣さえ見えた。 ――つい....
月明」より 著者:豊島与志雄
「手伝った東京|者《もん》に、これをくれてやるべえ。」 幅利きらしい男が大きな太刀魚をぽんと投ってくれた。 「有難うよ。また手伝うべえ。」 姉はおかしな調子....
女人禁制」より 著者:豊島与志雄
、円く拡がって水面におちると、速力をゆるめながら舟をくるりとまわすのだ。鱸、鯖、太刀魚、鯔、其他雑魚まで、数時間でバケツ四五杯はとれる。時には、魚群の上に全速力....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
が起こった様子と――松兵衛、わけは知らないのでそれへ潜り込んでゆくと、ギラリと、太刀魚のような光りもの! 「あッ」 と、突っ伏した途端に、うしろの新吉は、達磨....
生き烏賊白味噌漬け」より 著者:北大路魯山人
のかった味噌である。これに漬け込む魚類は大体決まっていて、まながつお、あまだい、太刀魚が最適である。さわら、たいなども漬けないではないが、肉が締まりすぎる嫌いが....