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太政官札
「太政官札〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
太政官札の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
であるのを取りねえ」
阿賀妻は云われる通りに白地の手拭いを一本抜きとって一両の
太政官札を投げ出した。
「これで――釣をいただきたい」
「なに? 釣? 釣はあり....
「明治のランプ」より 著者:宮本百合子
根へ、役人として袴着一人をつれて行っていた暮しの間でも、米沢の家の近所のものには
太政官札を行李につめて送ってよこすそうだと噂されつつ、内輪は大困窮。その頃の旧藩....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
と合せて、一分二朱位を払った。その頃われわれの藩から貰う給費は金十両であったが、
太政官札が低れていたから、この札にすると十二両となるので、まず芝居だけは十分に見....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
でさかんに贋貨を鋳造した。会津藩と薩藩がその双璧で二朱金が最も多くつくられたが、
太政官札《だじょうかんさつ》の不融通にくるしんだ明治政府が東京大阪の金銀座で濫造....