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太神宮
「太神宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
太神宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
なげしの上に造りつけた箱だなの中には、お不動さまのお守りもあるが、それから天照皇
太神宮のお札もあるが、豆大黒はその上に飾ってあったらしい小さな台座が残っていても....
「行人」より 著者:夏目漱石
を乗せてやった。十一時に式があるはずのところを少し時間が後《おく》れたため岡田は
太神宮の式台へ出て、わざわざ我々を待っていた。皆《みん》ながどやどやと一度に控所....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ないようでございますね。 有っても一向|心懸のございません僕なんざ、年の暮に、
太神宮から暦の廻りますまでは、つい気がつかないでしまいます。もっとも東洋とだけで....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
「さあ、このお天気続きでは、伊勢木を出さずに済むまいぞ。」 伊勢木とは、伊勢
太神宮へ祈願をこめるための神木をさす。こうした深い山の中に古くから行なわれる雨乞....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ある氏神の境内へ下った諏訪本社のお札を降り始めとして、問屋の裏小屋の屋根へも伊勢
太神宮のお札がお下りになったとか、桝田屋の坪庭へも同様であると言われると、それ祝....
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
た。彼女は一同に辞儀をしてから杉箸を割り、一本をとって水の面に何か書いた。天照皇
太神宮を中央に十五体の神の名を書くはずなのだけれども「もう年をとると何でも面倒に....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
いて見られよ。 鶏の霊験譚は随分あるがただ二、三を挙げよう。『諸社一覧』八に『
太神宮神異記』を引いて、豊太閤の時朝鮮人来朝せしに、食用のためとて
太神宮にいくら....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
つ、合計すると相当の数に上った。 その神様の種類からいえば、先ず店の間の天照皇
太神宮を初めとし、不動明王、戸隠神社、天満宮、戎、大黒、金比羅、三宝荒神、神農様....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
行って、なんでもないような顔をして、彼女を散歩に引き出した。伊勢山《いせやま》の
太神宮《だいじんぐう》の見晴しに腰をかけた。 「何をそんなに眺めているの。」 「....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
もですな、この際大いに尊皇の精神を鼓吹せなくちゃならぬ。そこでですな。私は天照皇
太神宮と、阿弥陀仏と、我が皇室と、この三体を一つに祭って、いやその祭壇を私の家庭....