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「太藺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

太藺の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
これ一つ周囲と調子外れに堅いものに見えた。 七つ八つの金魚は静まり返って、藻や太藺が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。耳に立つ音としては水の雫の滴る音がするば....
日輪」より 著者:横光利一
ら、唄いながら合歓木の林の中に隠れて行った。後の泉を包んだ岩の上には、まだ凋れぬ太藺の花が、水甕の破片とともに踏みにじられて残っていた。そうして西に傾きかかった....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
番号なども、六七四というのを空(むなし)と覚えるという風で、自宅の二五七九を、「太藺(ふとい)と七子(ななこ)だ。織物二つで覚えいいだろう」などといわれましたが....