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「太虚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

太虚の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
太虚司法伝」より 著者:田中貢太郎
えが勝って、鬼どもは夷滅せられた、それとともに天では俺の正直を認めてくれて、俺を太虚殿の司法にしてくれた、俺は職任が重くなったから、再びこの世にはこないのだ」 ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、白雨《はくう》降り車軸の似《ごと》し、竜天に升《のぼ》りわずかに尾見ゆ、ついに太虚に入りて晴天と為る」。誰も知るごとく、新井白石が河村随軒の婿《むこ》に望まれ....
水鳥亭」より 著者:坂口安吾
野口はやりかえした。 「すべてを失った後に於て、日本は勝ちます。太古にかえり、太虚に至って、新世界の黎明が現れます。日本は太虚であり、太陽であり、新世界の盟主....
黒田如水」より 著者:吉川英治
に問えば胸はただ感謝のみを答えるのであった。あたかもいにしえの聖賢のごとく、心は太虚に似、身は天地の寵児のごとき気持だった。 「……オ。お気がつきましたか。殿、....
貝鍋の歌」より 著者:中谷宇吉郎
北海に愚魚あり その名をほっけという 肉は白きこと雪片を欺《あざむ》き 味はうすきこと太虚《たいきょ》に似たり 一片の三石《みついし》の昆布 一滴のうすくちの醤油《し....