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太郎坊
「太郎坊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
太郎坊の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
の大壁を背景にして、荒廃の中に、一点の情火を、執念《しつこ》くも亡ぼさずにいる。
太郎坊へ着いて見ると、戸は厳重に釘づけにされ、その上に材木を筋交えに抑えにして、....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
あるのであって、頂上へ立つことのできるのはその副産物に過ぎないんだ。 御殿場は
太郎坊附近がスキー場になっているので、名古屋鉄道局管内ならスキー割引の切符が発売....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
も不思議はないのである。山城の愛宕権現も勝軍地蔵を奉じたところで、それにつづいて
太郎坊大天狗などという恐ろしい者で名高い。勝軍地蔵はいつでも武運を守り、福徳を授....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
に名も聞えぬ、生若《なまわか》い身にはございますが、痩せ腕ながら菊之丞、屹度、雪
太郎坊っちゃまを、お預かりいたし、必ず御無念を、このお子の手で晴らさせて御覧に入....
「太郎坊」より 著者:幸田露伴
太郎坊 幸田露伴 見るさえまばゆかった雲の峰は風に吹き崩されて夕方の空が青みわ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
へんげ》といい、夜の臥所《ふしど》を見た者はなかった。
愛宕山《あたごやま》の
太郎坊《たろうぼう》、夜な夜なわがもとに忍んで極意秘術を授《さず》けるといい広め....
「山の人生」より 著者:柳田国男
ん古くからの多くの民族の習性であった。天狗がいよいよ超世間のものと決定してから、
太郎坊・三尺坊等の名が始めて現れたことは、従来人の注意せざるところであった。どう....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
河の宝飯郡などでタロンボージロンボーというので、これは俳人等が早くから注意して、
太郎坊次郎坊と歳時記類にも出ているそうです。同じ例は近国に多く、 ジロウタロウ ....