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「夫君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夫君の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
指紋がついていたのです、よろしいか。一つは、無論、これで傷口をこしらえた故松山虎夫君の指紋です。今一つは彼の指紋ではない。この鋲を彼に使わせるように計らった彼の....
振動魔」より 著者:海野十三
で御読みねがいたい。 さて、柿丘秋郎が恩人とあがめるという、いわゆる牝豚夫人の夫君は、医学博士|白石右策氏だった。白石博士は、湘南に大きいサナトリューム療院を....
三角形の恐怖」より 著者:海野十三
見せするわけには行きませんが、大体こんな意味のことが書き綴られていました。 宗夫君。 私の生命は今日に迫っている。それは私には良く判る。そして今を除いては私....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
なかった。 軈てチャンスは思いがけなく急速にやって来た。というのは、B子がその夫君と四五日間|気拙い日を送った。その動機は、僅かの金が無いことから起ったのだっ....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
った一人の男の子を抱きあげて、河内軍曹への復讐を誓ったのです。その男の子――兎三夫君は爾来、母方の姓鴨田を名乗って、途中で亡くなった母の意志を継ぎ、さてこんなこ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
一円五十銭にて買い来りし紙鳶をあげてよろこびしが、遂に自作を始めたり。 ◯坪内和夫君年始に第一の客として入来。 ◯楽ちゃんも年始に。 ◯夜子供のため、凧に絵をか....
海底大陸」より 著者:海野十三
年のそばにいつもくっついていた。が、このとき肩をたたきながら話しかけた。 「三千夫君、きみのほかに、浮標をつけて海中に飛びこもうとしていた者はありませんでしたか....
地球盗難」より 著者:海野十三
ものかね」 と一言のもとに否定した。 「書記さん。私はあの櫟林の中を探して、武夫君の行方をつきとめたいんですが、貴方も一緒に行って呉れませんか」 「ナニあの魔....
怪星ガン」より 著者:海野十三
れからご紹介します。これが隊員のポオ助教授。それからケネデー軍曹。帆村探偵、三根夫君です。どうぞよろしく」 「おお、みなさん、よくはるばるきてくだすって、ありが....
海底都市」より 著者:海野十三
跡へ呼び戻されるかと思えば、全く気が気じゃないや」 幸いにもカスミ女史が、その夫君《ふくん》である考古学者カビ博士を紹介してくれたので、なんとかうまくやっても....
奇賊は支払う」より 著者:海野十三
も染めさせないであろうと、善良にして慈愛に富む夫は述べたことだった。しかし夫人は夫君の説明の後で、烏啼天狗の脅迫状の真蹟をひろげて見るに及んで、声も立てずに長椅....
豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
がいいあっているところは、その豆潜水艇がおいてある青木造船所の中です。 「おい春夫君。君は、この潜水艇のことを、ジャガイモ艇などとわる口をいうが、なぜ、ぼくがい....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
たゆえ、主としてキリスト教側から起された目覚めた女の運動には沼南夫人も加わって、夫君を背景としての勢力はオサオサ婦人界を圧していた。 丁度|巌本善治の明治女学....
四十年前」より 著者:内田魯庵
日間の新聞はこの噂の筆を絶たなかったが、いくばくもなく風説の女主人公たる貴夫人の夫君が一足飛びの栄職に就いたのが復たもや疑問の種子となって、喧々囂々の批評が更に....
西航日録」より 著者:井上円了
迎え、百般の事につき周旋の労をかたじけのうせり。また当地公使館には、旧友秋月左都夫君在勤ありしをもって、諸事好都合を得たり。 十日は日曜に当たるをもって、市内....