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「夫婦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夫婦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
う。少年の姿は膝の上まで。 36 このカッフェの外部。夫婦らしい中年の男女《なんにょ》が二人|硝子《ガラス》戸の中へはいって行く。女は....
」より 著者:芥川竜之介
杖を引きずって行った。 鎌倉。 一時間の後《のち》陳彩《ちんさい》は、彼等夫婦の寝室の戸へ、盗賊《とうぞく》のように耳を当てながら、じっと容子を窺《うかが....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
るが早いか、その秋の中に婚礼も滞《とどこお》りなくすんでしまったのです。ですから夫婦仲の好かった事は、元より云うまでもないでしょうが、殊に私が可笑《おか》しいと....
河童」より 著者:芥川竜之介
によれば、当たり前の河童の生活ぐらい、莫迦《ばか》げているものはありません。親子夫婦兄弟などというのはことごとく互いに苦しめ合うことを唯一の楽しみにして暮らして....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
っと》も感じなかった。ただその想像に伴うのは、多少の好奇心ばかりだった。どう云う夫婦喧嘩をするのかしら。――お蓮は戸の外の藪や林が、霙にざわめくのを気にしながら....
おぎん」より 著者:芥川竜之介
女になった。孫七の妻、じょあんなおすみも、やはり心の優しい人である。おぎんはこの夫婦と一しょに、牛を追ったり麦を刈ったり、幸福にその日を送っていた。勿論そう云う....
温泉だより」より 著者:芥川竜之介
いはあるまいと思います。 「わたくし儀《ぎ》、金がなければお前様《まえさま》とも夫婦になれず、お前様の腹の子の始末《しまつ》も出来ず、うき世がいやになり候間《そ....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
前は常子《つねこ》である。これも生憎《あいにく》恋愛結婚ではない。ある親戚の老人夫婦に仲人《なこうど》を頼んだ媒妁《ばいしゃく》結婚である。常子は美人と言うほど....
海のほとり」より 著者:芥川竜之介
見とどけたんですがね。とっつかまえて見りゃ何のことはない。ただそのながらみ取りと夫婦約束をしていたこの町の達磨茶屋《だるまぢゃや》の女だったんです。それでも一時....
」より 著者:芥川竜之介
あけると、その男が、こうなるのも大方|宿世《すくせ》の縁だろうから、とてもの事に夫婦《みょうと》になってくれと申したそうでございます。」 「成程。」 「夢の御告....
初雪」より 著者:秋田滋
* 夜になった。彼女は自分の寐間へあがって行った。彼女のたのみで、夫婦の寐間は別々になっていたのである。彼女は床に就いた。寐床のなかに這入っていて....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
とがある。聴衆は多くは半白の老人で、立派な紳士が来る。学者もあり、実業家もある。夫婦連れのもあるが、中には老婦人だけ来るのもある。自働車で来るのが多いという有様....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
つくった肉汁のなかを泳いでいる。家鴨は皿の上に二羽ずつきちんと並び、きれいな新婚夫婦のようであり、葱のソースがたっぷりとかけてある。食用豚を見ると、彼は未来のベ....
親ごころ」より 著者:秋田滋
。土地の百姓のむすめを妻に迎えると、この男は車大工を稼業にして暮しをたてていた。夫婦そろってなかなかの稼ぎ屋だったので、世帯をもってしばらくたった頃には、どうや....
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
を捨てべいな!」 と太郎右衛門はお神さんを叱りつけました。 その晩、太郎右衛門夫婦は、大きな釜に湯を沸して、厩の前で赤児に湯をつかわせてやることにしました。お....