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失体
「失体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
失体の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
ないのを幸《さいわい》に、場所もあろうに温泉などへ入湯にいくなどと云うのは大きな
失体である。生徒は生徒として、この点については校長からとくに責任者にご注意あらん....
「文芸と道徳」より 著者:夏目漱石
も局外から評する場合には大変|苛《から》い。すなわちおれが彼の地位にいたらこんな
失体は演じまいと云う己を高く見積る浪漫的な考がどこかに潜《ひそ》んでいるのであり....
「野ざらし」より 著者:豊島与志雄
片山からの電話を三四度も素気なく放りっぱなしにしたことが、何か取り返しのつかない
失体のように頭を掠めた。宮原俊彦に逢って何をするつもりだったのか?「沢子の気まぐ....