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「失地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

失地の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戦争論」より 著者:坂口安吾
あるからだ。 要するに、世界が単一国家にならなければ、ゴタゴタは絶え間がない。失地回復だの、民族の血の純潔だのと、ケチな垣のあるうちは、人間はバカになるばかり....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
て、伊東からも火の手が見えた。もっともヨカンボーというような大きな建物がもえ、焼失地域が山手であったせいで、火の手が高くあがったのかも知れない。このときも、伊東....
三八九雑記」より 著者:種田山頭火
も全部へは手が届かないし、またそうする必要もない、その三分の二は雑草に委任、いや失地回復させてある。 よう燃える火で私ひとりで 大きな雪がふりだして一人 いた....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
てもよい。そして、それが、たいがいは、小説製造販売業者としての自己保存欲からの「失地回復」の手段としてである。 作家としての誠実さの一片があったら、これらの作....
黒田如水」より 著者:吉川英治
短いが、黒田父子が被官となってからは、小寺家の領内には土匪の横行もまったく歇み、失地は敵の手から回復し、領民はその徳政によく服していた。 だが、そうしてようや....