» 失笑を

「失笑を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

失笑をの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
禁酒の心」より 著者:太宰治
まに抱えて震動を与え、酒と水、両者の化合|醗酵《はっこう》を企てるなど、まことに失笑を禁じ得ない。また配給の三合の焼酎《しょうちゅう》に、薬缶《やかん》一ぱいの....
酒の追憶」より 著者:太宰治
ひやは、からだに毒ですよ。」 など言って相擁して泣く芝居は、もはやいまの観客の失笑をかうくらいなものであろう。 さいきん私は、からだ具合いを悪くして、実に久....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
をポンポンくれているおのぶサンと、鯨狼をひき比べてみているうちに、折竹がぷうっと失笑をした。それを見て、 「この人、気がついたね」 と、おのぶサンがガラガラッと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
当人が困惑すればするほど、周囲の人には、滑稽であり、無邪気であって、最も好意ある失笑を以て報われないという例《ためし》はないのです。 今もその例に洩れず、まじ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た上に、鳴物入りの凄味《すごみ》まで加わってここへ来ているのですから、ただ若干の失笑を余儀なくされただけで、なお一心に事のなりゆきを見守っておりました。 長い....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ねくねとしたところの先にひどいのがあって、婦人席と書いた黒ヌリが立っているのには失笑を催しました。 『青鞜』の第一号にあるらいてうの文章というものは実におどろく....
次郎物語」より 著者:下村湖人
た。そして一気に記されたのはつぎのような文句であった。 「君の手紙を見て、ぼくは失笑を禁じ得なかった。とんでもない誤解だ。しかも君は、ぼくに対する判断を誤まって....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
るや、賜謁の際と雖も眼を繁く叩き、口を歪め、膝を上下するに、進見のもの辛うじて、失笑を禁ぜしほどであった―― さらに、家定のからだには足りないところがあったの....
三国志」より 著者:吉川英治
てしまった。 小気味よしと思ったのであろう。屏立していた諸大将はぶしつけな眼や失笑を孔明に投げながらぞろぞろと堂後へ隠れた。 ひとり魯粛はあとに残って、 「....
三国志」より 著者:吉川英治
じな者、三つには文武の才ある人という贅沢なのぞみなので」 「うーむ」 趙雲は、失笑をもらした。 けれど趙範は熱心に、 「いかがでしょう。将軍」 「なにがだ」....
三国志」より 著者:吉川英治
っこう学識らしい話も場所柄に応じた答えもできないでいる容子をながめ、皆クツクツと失笑を洩らした。 「あのような不嗜みなことは、朝廷の儀礼と尊容を甚だしく紊すもの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ところが道誉は、けらけらと笑い出した。その手は食わないといわぬばかりだ。しかし失笑を洩らしたのは、よくないと思ったらしい。俄に顔をあらためて、いんぎんに頭を下....