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「失調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

失調の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
せるが如く痛ましき変化を来たせり。即ち、螺旋菌の脊髄中に入りしためにして、運動に失調起り下腹部に激烈なる疼痛現われて、幹枝の幻想も苦痛に伴う悲哀の表現に充ち、華....
「海底都市」より 著者:海野十三
うから、またいつもそうしているから、そのようにいった。 「いや、薬をのんで健康の失調をなおすなどということは昔流行した不自然な、そして損なやり方です。あの妙ちき....
「或る日の対話」より 著者:豊島与志雄
れてばかりいては、生存に必要なカロリーも取れやしない。俺の愛する娘も、だいぶ栄養失調の恐れが濃厚になってきた。 「外の者はどうでもよいから、せめて娘にだけは腹一....
「三木清を憶う」より 著者:豊島与志雄
かったのである。刑務所側の説明に依れば、三木は警視庁以来、疥癬にかかり、また栄養失調を来し、九月半ばに急性腎臓炎となり、症状が進んで、病舎にあること二日にして急....
「現代の詐術」より 著者:坂口安吾
たが私は返事をしなかった。 私は病んではなかったけれども、戦争中はまったく栄養失調だったかも知れない。何一つ特配というものがない。主食にカボチャや豆ばかり食い....
「淪落の青春」より 著者:坂口安吾
という性質のものではない。 おまけに妻子六名もつき従っており、これがみんな栄養失調の気味で、やたらに食い倒す。もちろん別々の配給生活にして、大根一本やらないけ....
「出家物語」より 著者:坂口安吾
らと、結婚すると思や、この節はもう、これに限るのよ。野郎なんざ、どうだって、栄養失調にならなきゃ、いいのヨ。ネエ、そうだわヨ、奥さん」 こう言われてキヨ子も、....
「遺恨」より 著者:坂口安吾
を買ってやることすらも、稀れにしかなかった。 先生は大学生を咒った。先生は栄養失調の気味であったが、教室で見る大学生はみんなマルマルとして血色がよく、年中タバ....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
不払いの不便を忍んで、食うものも食わずに家を建てた。真鍋君は、一時はまったく栄養失調であったという。彼の説によると、坂口安吾ごときは自分の何倍かの原稿料を貰って....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
しかし、ケチンボーが食う物も食わず、お金をためて、貯金通帳をだきしめながら、栄養失調で生涯の幕をとじる。バカさ加減も、立派さも、恋の勇士と同じことですよ。要する....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
りもどしたりしたが、それもほとんどなくなつた。昨年の秋からは、妻にも明らかに栄養失調の徴候が現われ始めた。要するに、現在は妻にとつて結婚以来もつとも苦難の激しい....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
つかることを心掛けていた。それが無理であったようだ。その他、当時は食糧難で、栄養失調の気味もあり、不覚にも流しの上へヘタヘタとくずれて、しばしノビテしまったので....
「飛沙魚」より 著者:佐藤垢石
味悪いと思う。自分の寝姿は見えないけれど、私などこの頃あまりのめないために、酒精失調とでもいう病気にかかり、眼を開いたまま眠るか、どうか。 鮎、鯰、鯛、鮪、秋....
「美食七十年の体験」より 著者:北大路魯山人
千万といいたい。ラジオ、テレビ、雑誌で毎日のように栄養を説いているが、これは栄養失調者がこの世の中にいかに多くはびこっているかを物語っているものといえよう。 ....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
た。友人が帰還してそんな噂をしていたと云うのです。内地で贅沢をしていたので、栄養失調で斃れたらしいということなのです。 私はそれを聞いてから、帰らぬ夫を待って....