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夷隅
「夷隅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夷隅の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風知草」より 著者:宮本百合子
んなにあなたの力漕《りきそう》をありがたく思ったか」 ひろ子の妹が、疎開して、
夷隅川のそばの障子も畳もない小屋に菰垂《こもだ》れの姫というような暮しをしていた....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
一月四日に五十三歳で歿した。名は元※、号は雲従であった。その後を襲いだのが上総国
夷隅郡総元村に現存している次男|晴之助さんである。 喜多村|栲窓もまたこの年十....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
指で第一頁を開いた。 警視庁 第一捜索課長 狭山九郎太氏 足下 千葉県
夷隅郡上野村字中島五百六十四番地 士族 戸主 明治十七年九月二日生 小生は右....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
小田原がひどく、江戸には火事があり、小田原、鎌倉、安房は長狭、朝夷の両郡、上総は
夷隅郡に海嘯があった。新井白石もこの地震に逢ったので、「折り焼く柴の記」の中には....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
先へゆき、わたしたちは歩いて二十丁ほどゆき雑木道を抜けるといきなり目路がひらけて
夷隅川が海へ入る眺望があります。狭いこんもりした樹かげ路からちらりと光る水で快く....
「魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
どに産する鮎は、全国においても絶品なりと推賞しても誤りないが、房総半島の養老川や
夷隅川、小田原の酒匂川などの鮎は、人の味覚に勧められない。 奥多摩川に産する鮎....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
川河口銚子港の釣りも盛んである。 形も味も立派ではないが、この半島の養老川と、
夷隅川には鮎がいた。 甲州は、渓流魚に恵まれている国である。相模川の上流とその....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
れる。素藤が初め捕われて再挙を謀る間潜伏した山というはどの辺を指すのか解らぬが、
夷隅は海岸を除いては全郡山地があるが山がすべて浅くて且つ低くて人跡未到というよう....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
陸稲敷郡 キタカタゴンズ 下総|北相馬郡 ホウセンツクツク 上総|
夷隅郡 ホウエンツクツク 同 長生郡等 などといっている。自分も少年の日に....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
同 富山市 ヘソクロ 下総結城・下館 ヘソクロ(ヌキバ) 上総|
夷隅郡 イジクロ、イジワル 同上 フクロ 下総|匝瑳郡 フクラ ....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
田方郡 山梨県|北巨摩郡 神奈川県|足柄下郡 同 中郡 同 高座郡 千葉県|
夷隅郡 群馬県|吾妻郡 新潟県|高田市 同 南蒲原郡 同 中蒲原郡 同 佐....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
念仏池 同 関村大字関……………………………………………………………関のおば石
夷隅郡千町村小高……………………………………………………………大根栽えず 同 ....