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「奄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
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地球発狂事件」より 著者:海野十三
ることになった。この日は、実にワーナー博士が水戸のために海底より救い出され、気息々《きそくえんえん》たる身体をサンキス号の船上に移したその翌朝のことで、当時サ....
夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
的を、つきとばした。 「わしが助ける」 鉄梯子に掴って、上を見ると、政は、気息々たる形であるが、早くも半分ばかりの高さまで登っていた。わしは、速力をグッと速....
地球盗難」より 著者:海野十三
ることも許されなくなるので、それはなるべく避けたかった。そうなると、この際、気息々としている河村から聞きだすのが一番いいことだと思われたのに、彼がなおも頑固に....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
白血球は、薬のために抵抗力を失って、まるで棺桶に半脚突ッこんだ病人のように気息|々としていた。 「お休み! お休み! ゆっくりお休み!」 やがて親爺は死ぬだ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
った。こんな女がどうしてここにいたのか、その子細をたずねようとしても、彼女は気息々としてあたかも昏睡せる人の如くである。そこへ他の諸生らも集まって来て、これは....
小浅間」より 著者:寺田寅彦
中で昼食の握り飯をくいながら、この測夫の体験談を聞いた。いちばん恐ろしかったのは美大島の中の無人の離れ島で台風に襲われたときであった。真夜中に荒波が岸をはい上....
火薬船」より 著者:海野十三
にぎらせてくれ」 つのる蛇毒 蛇毒にやられて、かびくさい倉庫の床に、気息々のハルクほど、みじめな者はなかった。常日ごろ、“巨人”という名をあたえられて....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
たか、よく分らない。キンチャコフの方が先に気がついたらしく、そのころ六条は、気息々としてゴンドラの底に横たわっていた。キンチャコフが六条を絞め殺そうとすれば、....
連環記」より 著者:幸田露伴
坐し、黙して仏経を誦す、沈香の煎湯を以て時々少許を呷る、神識乱れず、衣冠を正し、然として化し去ると。....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
ズカズカと塚の裾の方へ歩み寄った。 と、その時まで、塚の真下に、小岩を抱いて、々とした気息で、伏し沈んでいた典膳が、最後の生命力を揮い、胸を反らせ、腰を※ら....
剣侠」より 著者:国枝史郎
が余儀なげに云った。 見ればどうやらお侍さんは、半分死んででもいるように、気息々憔衰していた。 「へい、それではともかくも……」 こう云って弁三は引き受け....
活人形」より 著者:泉鏡花
医師に逢いて、予後の療治を頼み聞え、病室に行きて見るに、この不幸なる病人は気息|々として死したるごとく、泰助の来れるをも知らざりけるが、時々、「赤城家の秘密…....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、色丹島は、北海道の行政区にあるにもかかわらず、ソビエトの占拠するところとなり、美大島、沖縄諸島、小笠原、硫黄島等、これらのものは特別なる軍事占領が継続され、....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
を求め、 阿諛し、哀願し、心身を他の蹂躙に委せて反抗の気力も失せはて、気息また々たるもの、重なり重なり乗り越え、飛び越ゆるもの、 乳児を抱き、哺乳するもの....