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奇っ怪
「奇っ怪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奇っ怪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
った。そちのことであるゆえ、重大事とにらんで参ったことであろうが、実は少しばかり
奇っ怪なできごとが突発いたしよってな」 思いに余ったもののごとく、すぐと事件の....
「放浪作家の冒険」より 著者:西尾正
、暗愁の、ものうげにゆれている河面にゆめのような華彩の影をおとし、いまやS河は、
奇っ怪千万な深夜の溜息をはいているのだ。おれはそこにたたずんだまま、しばしはせん....
「純情狸」より 著者:佐藤垢石
へっ! 武士共は、顔色変えてうしろへ飛び退いた。雀右衛門の手は刀の柄を握った。
奇っ怪なり変化。 雀右衛門はこわごわ、白州へ下りてきて、古狸を蹴ってみたが、や....
「採峰徘菌愚」より 著者:佐藤垢石
たの、それに続いて異様の風体のものが、枯芒のなかからよろめき出した。 不思議、
奇っ怪に思うのがほんとうなのである。たちまち十人あまりのお百姓さんが何だ何だと言....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
加賀田のあいだに、今もなにか気脈のあるらしいことが分ったので、彼はふたたび、 「
奇っ怪な隠者だ。どうあっても、こんどは連れてまいれ」 と、足立源五を二度目の使....
「山椒魚」より 著者:北大路魯山人
れ」 と懇願するので、 「ではお願いしましょう」 と料理方を頼んだ。なにしろ
奇っ怪な山椒魚なので、豪気の久兵衛も初めのうちは、ガタガタふるえて気味悪がってい....