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奇形児
「奇形児〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奇形児の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
である。 実際、その観念は恐ろしいものだった。悪病の瘢痕《はんこん》をとどめた
奇形児を生む――およそ地上に、かくも苦しいものが、またとあるであろうか。けれども....
「自分だけの世界」より 著者:辻潤
けるそれは基督教のイディアリズムを母とし、ナチュラリズムを父とする一種不可思議な
奇形児である。彼こそはまことに“Romantic Spirit”の“Antipo....
「俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
しかしまた遺伝のほうでいわゆる「突然変異」が行なわれるように、時々はいろいろな
奇形児が生まれたであろうということは想像し難いことではない。しかしまた、そうした....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
―皆ひとしく同様の手段を採るもののように思われます。例えば、ローマのごときでも、
奇形児を殺した母をして殺人の罪責を免れしめるがために、裁判官はしばしば mons....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
風潮が現代まで残存して日本の少女をいためつけ、いびつにした産物として現われてきた
奇形児の如くでもあるが、同時に、それ故にひそかに、まためざましく生育した独特な芸....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
ングイヒゲを生やしたりすると一層滑稽になる。 一つ目の味はぬるりとしたちょっと
奇形児の如なきみのわるいところにある。一体日本の妖怪の凄さはそういうところにある....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
が多い。生殖腺に障害が起こり、性欲喪失、精虫欠乏、無月経、不妊などをみる。流産、
奇形児等もみられることがある。乳房も小さくなる。次に弱いのは粘膜であって、充血し....