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奇想
「奇想〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奇想の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
よりも幾億倍も大きな或る力を原動力としている。どうだ、わかるかな」 轟博士は、
奇想天外なことをいう。電気やガスなどの幾億倍も強大な原動力などというものがこの宇....
「金属人間」より 著者:海野十三
りは、あっちにもある、こっちにもあるというかびくさい綱わたりとはちがい、すこぶる
奇想天外《きそうてんがい》、大々奇抜《だいだいきばつ》なる綱わたりでございまする....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
瘋癲病患者|妄想要旨類聚」、曰く「新青年――金博士|行蹟記」、曰く「夢に現れたる
奇想集」等々、一々書き切れない。 この奇妙なる文献の山と、彼らのくそ真面目な顔....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
、新しい方面にむかって、どんどんきりひらいていかねばなりません。深い科学研究と、
奇想天外な発明を一刻も早くつみあげていかないと、私たちも私たちの国も、とつぜんお....
「獏鸚」より 著者:海野十三
とでもいうか、とにかく大困難を一瞬間に征服したというような凱歌が籠っている。正に
奇想天外の一大事件がもちあがったのだ。それは如何なる大事件であろうか? ところが....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ルに絶対に火山はない。あるいは、その底には奇怪な住民がいて……というのがますます
奇想をつのらせる、「大地軸孔」の怪魔焔の謎。 「いずれは、僕より上等な探検家がで....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
翻訳書に対しても、亦絶対服従を要する。……かかる為態では経典の片言隻語を捕えて、
奇想天外の教義教条が、次第に築き上げらるる筈ではないか。 われ等の態度は、全然....
「雨」より 著者:織田作之助
きのためしばしば人にきらわれた。助言をしたといってはその男と一週間も口を利かず、
奇想天外の手やと言って第一手に角の頭の歩を突くような嫌味な指し方をしたり、賭けな....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
らの振動をうけ、実に不思議千万な動作を演ずる事がある。それなんだよ支倉君、そこに
奇想天外な趣向を盛る事が出来れば、或は推摩居士がいきなり逆立ちして、あの孔雀の趾....
「勝負師」より 著者:織田作之助
棋の性格、たとえば一生一代の負けられぬ大事な将棋の第一手に、九四歩突きなどという
奇想天外の、前代未聞の、横紙破りの、個性の強い、乱暴な手を指すという天馬の如き溌....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
り『海の水の漏れる穴』という意味だ」 土人の言葉には、ひじょうに幼稚な表現だが
奇想天外なものがある。この“|〔Dabukku_〕”などもその一つ。直経百海里に....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
ある金属ソジウムの函にこの水が一度に懸るようにすればよい。 それに、これは全く
奇想天外の名案だと思うが、この一切の装置を、お葬式に使う花筒のなかに仕掛けるのだ....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
ン、ベン・ターピン、メーベル・ノーマンド等数えきれぬほどの喜劇スターが現れ明朗な
奇想天外のギャグには抱腹絶倒したものである。まったく胸のすくような明るい喜劇で、....
「露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
るまいと内心馬鹿にしながらも二、三枚めくると、ノッケから読者を旋風に巻込むような
奇想天来に有繋の翁も磁石に吸寄せられる鉄のように喰入って巻を釈く事が出来ず、とう....
「雨」より 著者:織田作之助
将棋に関するとまるで人間が変り、助言をしたと言ってはその男と一週間も口を利かず、
奇想天外やといって第一手に角頭を八六歩と突くような嫌味な指し方をしたり、賭けない....