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奇抜
「奇抜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奇抜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
な人間だと云う事は日頃からよく心得ている。そこで咄嗟《とっさ》に、戦争に関係した
奇抜な逸話を予想しながら、その紙面へ眼をやると、果してそこには、日本の新聞口調に....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
なっている。――その唐物屋の飾り窓には、麦藁帽《むぎわらぼう》や籐《とう》の杖が
奇抜な組合せを見せた間に、もう派手《はで》な海水着が人間のように突立っていた。
....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
文学者の研究で唱《とな》えられている学説の一つです」 正吉はカンノ博士の、この
奇抜な説に、ひじょうな興味をおこして、前にからだをのりだした。 「これから後が、....
「金属人間」より 著者:海野十三
さてここで、さきにかかげた博士の日記ふうの随筆にもどるが、その内容は、さほど
奇抜《きばつ》すぎるというものではない。あそこに述べられたような感じは、われわれ....
「火星探険」より 著者:海野十三
たくさんの餞別品をとりだして喜んだり笑ったりした。 その餞別品の中から二つ三つ
奇抜なものを紹介すると、トミーという少年は、おじいさんの老眼鏡のレンズを利用して....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
なるはずじゃないか」 「毒瓦斯がこの缶詰の中につめてあったというんですか。それは
奇抜すぎる。少々あそこの先生かぶれですな」 大寺警部は、向こうでメモのページを....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
的解決をあたえたのであろうか。かれはもういつのまにやら、しらべを始めていたのだ。
奇抜な推理 「いやあ、どうも少し早すぎましたが、あんまりふしぎな話を聞いたもので....
「怪塔王」より 著者:海野十三
逆さになり、破れ目から水が滝のようにふきだしました。 2 なんという
奇抜な考えでしょう。 小浜兵曹長は、首と手首とをうまくうごかして、革ぶくろの底....
「雷」より 著者:海野十三
な偽りで、ただこの雷よせの櫓を作りたかったためなんだ。天下に誰が、この俺の考えた
奇抜な殺人方法に気が付くものか。ああ俺は、七年前の恨みを、今日只今、お前たちの上....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
と杉田二等水兵とは、英国海軍の大航空母艦飛行島を占領せり――」 ああなんという
奇抜な報告だろう。飛行島から発せられたこの日本語の電話は、かならずや日本人の何人....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
手を出した) 幹事森博士夫人と谷少佐夫人とによって福引が読みあげられ、それぞれ
奇抜な景品が授与されていった。そのたびに、花のような夫人たち――たちと書いたのは....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
になる前には仁王門の二階に住んでいました。(仁王門に住むとは今から考えたら随分|
奇抜です。またそれを見ても当時浅草寺の秩序がなかったのが判ります。)この仁王門の....
「カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
イコトヲ言イ出シタヨウニ思ワレルカモシレナイガ、少シ落着イテ考エテミルナラ、別ニ
奇抜ナコトデモ何デモナイコトガワカル。キワメテアタリマエノコトナノデアル。 サ....
「科学時潮」より 著者:海野十三
…」 植物系統の生物というところが此の科学小説のヤマであるが、小説として構想の
奇抜なことは勿論、実際の学問の上から言っても大いに考えて見る可き問題ではあるまいか。....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
字なく、かつて応挙の王昭君の幅を見て、「椿岳、これは八百屋お七か」と訊いたという
奇抜な逸事を残したほどの無風流漢であった。随って商売上武家と交渉するには多才多芸....