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「奇智〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奇智の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
天狗」より 著者:太宰治
はない。けれども、野暮な人は、とかく、しゃれた事をしてみたがるものである。器用、奇智にあこがれるのである。野暮な人は、野暮のままの句を作るべきだ。その時には、器....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
人足仲間にはいっていても、傲岸不遜にして長上をあなどり、仕事をなまけ、いささかの奇智を弄して悪銭を得ては、若年の者どもに酒をふるまい、兄貴は気前がよいと言われて....
マクシム・ゴーリキイの人及び芸術」より 著者:宮本百合子
うになって来た。それと共に、フランス小唄のうまい、美食家の、「美しく煙草を吸い、奇智にとんで、男の知人を揺ぶる」ことのやめられない貴族学校出のオリガとの生活は、....
逝けるマクシム・ゴーリキイ」より 著者:宮本百合子
にしても、パリへ二度もゆき、フランス小唄のうまい、美食家の「美しく、煙草を吸い、奇智に富んで、男の知人をゆすぶること」がやめられない貴族女学校出のオリガに、何故....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
な友人の道徳的なテストに可憐な妻をさらす物語が少くない。中世の女性達は女としての奇智の限りを尽して、非道な奪掠者と闘った。そして自分の愛の純潔と夫への忠実を守っ....
歴史的探偵小説の興味」より 著者:小酒井不木
るようである。 ことに歴史的探偵小説に於ては、冒険なり、探偵なりの際、主人公の奇智(即ち作者の奇智だが)が、どう働くかということに無限の面白味がある。科学の発....