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奇書
「奇書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奇書の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
えないのでございます。ああ、|弄び物《ジュージュー》――聴くところによりますと、
奇書『腑分指示書《デモンストリス・エピストーラ》』を著したカッツェンブルガーは(....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の存在」サヴェジの「|遠感術は可能なりや」ゲルリングの「催眠的暗示」シュタルケの
奇書「霊魂生殖説」までも含む尨大な集成だった。そして、医学、神秘宗教、心理学の部....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
または新語、新字を附し、本義、釈解、参照をも添えてあって、実に本邦法律史上無類の
奇書である。この書に載せてある新法律語およびその新字を作った標準については、「音....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、家に帰って、すぐに届けるよ、『夢酔独言』というのだ、実に何とも名状すべからざる
奇書だ、あれを読むと、勝麟その人もわかる」 悪食が口を極めて、推賞か示唆かを試....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
ずると偉いことをする。 李白の逃げたのは利口であった。 剣を好み諸侯を干して
奇書を読み賦を作る。――十五歳迄の彼の生活は、まずザッとこんなものであった。 ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
にがしと名のる人間と思われては困る。そんな小さい人間の敵ではない。 東洋の四大
奇書といわれる大著作などからくらべれば、この一作などは、まだスケールの小さなもの....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
ば、もっと感銘しすぎたかもしれない。 『西遊記』と限らず、この種のいわゆる支那の
奇書くらい放恣《ほうし》な幻想がその翼をかって、奔放《ほんぽう》に虚空《こくう》....
「小説のタネ」より 著者:吉川英治
者が電子、量子へ向って、挑みかけている夢とも匹敵するほどなもんですよ。東洋の四大
奇書の一つといわれるわけですね。惜しむらくは、前半以後になると、悪魔外道の出没と....