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奇石
「奇石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奇石の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
る、なまめかしい色を、木蓮の、白い花の間に鏤めているし、花木の間には、苔のむした
奇石が、無造作に置かれてあるし、いつの間に潜込んで来たのか、鷦鳥が、こそこそ木の....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
石を拝むものだてえ話さ。ホコラの代りに石がころがってるだけのものだね。名石だか、
奇石だか知らないが、タダの石かも知れないよ。行ってみればどこかに石があるのだろう....
「迷信解」より 著者:井上円了
すくなからざれば、その一、二を記さんに、「尾州旧藩臣某氏の別邸は、地広く樹深く、
奇石あり園池あり、かつ池上に三階の高楼ありて、風景いたってよろしく、明治維新の後....
「天草の春」より 著者:長谷健
ず驚かされた。しかもその島々の自然的配置が面白く、恐らく火山島だろうと思われる、
奇石怪岩がいたるところに散在して、後で聞いたが、天草松島といわれているのも、さこ....
「西航日録」より 著者:井上円了
るのだ。) この近海の風景は、紀州海岸の風景に髣髴たるところ多し。いたるところ
奇石怪巌しかも絶壁千百丈、シナの赤壁も三舎を避くる勢いなり。これに加うるに、北海....