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奇言
「奇言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奇言の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
芸当と自白せざるを得ない。従っていかに吾輩の主人が、二六時中精細なる描写に価する
奇言奇行を弄《ろう》するにも関《かかわ》らず逐一これを読者に報知するの能力と根気....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ルシファル』を見よ――と云っているのですからね」
「パルシファル※」鎮子は法水の
奇言に面喰ったが、彼は再びその問題には触れず、別の問いを発した。
「それから、も....
「斗南先生」より 著者:中島敦
や滑稽《こっけい》に見えるこのような事が、(このような遺言や、その他、数々の奇行
奇言などが)あとで考えて見れば滑稽ではあっても、伯父と面接している場合には、極め....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
八四年生まれ一七三八年歿した役者で滑稽に富んだ。一七三九年ジョン・モットレイその
奇言警句に古今の笑話を加え、『ジョー・ミラー滑稽集』一名『頓智家必携』を著わした....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まいところを言ったね、それで越前守が何と言ったい」 「満座の者が、この少年家老の
奇言に驚倒したそうでございます、ところが水野越前守殿が少年家老に向って、そのほう....
「読倫理教科書」より 著者:福沢諭吉
に光を生じて、人とともに信を得ることなり。かりに今日、坊間《ぼうかん》の一男子が
奇言を吐《は》くか、または講談師の席上に弁じたる一論が、偶然にも古聖賢の旨にかな....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
第百八十八 蠅取器械 蠅は何人《なんぴと》も苦《くるし》む所、広海子爵主人の
奇言に驚き「中川さん、一晩で台所の蠅を取尽せるなら何ほど高い雇賃《やといちん》で....
「三国志」より 著者:吉川英治
はふいに手を打って、 「好々、好々」と、いいながら笑った。 玄徳は、彼の唐突な
奇言には、とまどいしたが、これはこの高士の癖であることを後で知った。 日常、善....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、さように自身を見つけ出しておらるるや、否や」 「さ。……?」 奇法師の弄する
奇言。元成には、そう聞えた。 なおのこと、女の卯木には、一そう解りそうでもない....