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「奇道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奇道の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
居所を眩すのが常道で、その常道の隙を狙って、逆に其方へ飛び込んで行くのが、忍術の奇道なのでございます。果して戸口には居ませんでした。そこで私は次の術――即ち、木....
正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
徳川幕府に弓引かれいと、信綱お進め申すのじゃ。いや驚くには及び申さぬ。勿論これは奇道でござって正道はその裏にござるのじゃ! ――徳川も今は三代となり平和の瑞気|....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
奴は約束の時刻を守った例がない。また、下り松の折なども、正面から堂々と闘わずに、奇道奇策を弄している」 「…………」 「なるほど、数の上で見れば、一方は大勢、彼....
三国志」より 著者:吉川英治
明は、 「王平、馬忠はご辺たちよりも、地の理に詳しい。それに年もとっているから、奇道を行っても過ちが少ない」と、ふたりの血気を制して、両翼がふかく進んだ後から中....
三国志」より 著者:吉川英治
。 これは、魏の予想に反した。孔明はよく智略を用いるという先入観から、さだめし奇道を取ってくるだろうと信じて、ほかの間道へも兵力を分け、大いに備えていたところ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ほどな力がこの自分にあるかどうか……。 「思えば、足利家に武士も多いが、おれほど奇道から奇道をあるいた者はいない。よくよくふしぎな主従、ふしぎなおれという家来」....