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奈良の大仏
「奈良の大仏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奈良の大仏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
うくらいな地面へ、英雄の鼻柱が突兀《とっこつ》として聳《そび》えたら、碁盤の上へ
奈良の大仏を据《す》え付けたようなもので、少しく比例を失するの極、その美的価値を....
「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
ております。正味は四丈八尺ですが、吹聴は五丈八尺という口上、一丈だけさばを読んで
奈良の大仏と同格にしてしまいました。そこで口上看板を仮名垣魯文先生に頼み、立派な....
「青い眼の人形」より 著者:野口雨情
の さらさら 時雨 さら さら さツと 馬の 耳 濡れた 名所めぐり 柱くぐり
奈良の大仏さんの うしろの柱 柱よー 二人子供が 柱くぐりしてる くぐれよー 奈....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
とよ、大地震ふりて、東大寺の仏のみぐし落ちなどして、いみじきことども侍りけれ」と
奈良の大仏の頭の落ちたことを記載してある。貞観十年七月の地震は、京都というよりは....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
尺というのがあるそうだから、ちょうどこの船と同じぐらいのやつがあるはずです」 「
奈良の大仏さまよりも大きいということを話に聞きましたけれども、生きたのをはじめて....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
幅の大きさが、すぐれてすばらしいものですから、脇侍が落ちて見えるのは、ちょうど、
奈良の大仏の仁王門の仁王が、それだけを持出せば絶倫の大きさのものなのですが、なに....
「お奈良さま」より 著者:坂口安吾
お奈良さまと云っても
奈良の大仏さまのことではない。奈良という漢字を当てるのがそもそもよろしくないので....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
らのこの数年は、もっぱら味方の三好三党と仲間われの戦争に追いつ追われつ、おかげで
奈良の大仏殿に放火して焼いたり、堺へ逃げて、あやまったり、さすがの老蝮も天下の政....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
んぞ。キサマらは民主主義をはきちがえとる。平和こそ力の時代である。法隆寺を見よ。
奈良の大仏を見よ。あれぞ平和の産物である。雄大にして百万の労力がこもっとる。石川....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
はせる人、アメリカの人を相手に真言の奥義を解説しようということは考えられないナ。
奈良の大仏の片手にくらべると、こッちの方が大きいや。 「若い人」というのが、あり....
「回想録」より 著者:高村光太郎
いて、長屋の裏手は紺屋の干場になっていた。その佐竹原に、祖父の元の仲間が儲仕事に
奈良の大仏の模品を拵えて、それを見世物にしたことがある。その仕事の設計が余り拙い....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
附きで大仏を拵えたというはなし……それは八角形の下台ともに高さが四丈八尺あった。
奈良の大仏よりは一丈ほど小さいが、鎌倉の大仏よりよほど大きなもの、今日では佐竹の....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ております。正味は四丈八尺ですが、吹聴は五丈八尺という口上、一丈だけさばを読んで
奈良の大仏と同格にしてしまいました。そこで口上看板を仮名垣魯文先生に頼み、立派な....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
祭はすなわち地の神を祭るの行事で、それには何らかの供物を捧げるのが例である。先年
奈良の大仏殿修繕の際に、須弥壇の柱の下から黄金造りの刀剣二口、鏡鑑、珠玉、その他....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
この眼目を失うことはないのであります。以下、実例に就いてすこし述べてみましょう。
奈良の大仏が建立された聖武朝を中心にするいわゆる奈良朝時代であります。この時代に....