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奈良朝
「奈良朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奈良朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
うきょうわん》を知ったのである。しかし狭苦しい東京湾も当時の保吉には驚異だった。
奈良朝の歌人は海に寄せる恋を「大船《おおふね》の香取《かとり》の海に碇《いかり》....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
行こうとした時代であります。この時代になると仏教は実行の国日本に入って来ました。
奈良朝・平安朝初期の優れた仏教芸術は、この時に生まれたのであります。 次の五百....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
可能であった。煉瓦石材を用いるやや永続的な様式は移動できないようにしたであろう、
奈良朝以後シナの鞏固な重々しい木造建築を採用するに及んで実際移動不可能になったよ....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
てあるうつくしい油絵の大きな額縁、暖炉の上の大理石の棚の上には、黄金の台の上に、
奈良朝時代のものらしい木彫の観世音菩薩が立っている。 そういう調和のとれた隙の....
「辞書」より 著者:折口信夫
ないと、いちいちの言語の位置が決まらない。いつでも、江戸時代の語も室町時代のも、
奈良朝の語も、同じに扱っている。江戸時代の語の説明に
奈良朝の語をもってきて釈いて....
「水の女」より 著者:折口信夫
後に、やっと、記録に適当な――あるものは、まだ許されぬ――旧信仰退転の時が来た。
奈良朝の記録は、そうした原形・原義と、ある距離を持った表現なることを、忘れてはな....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
身の上が、物語の上に伝誦せられるわけがなかったのである。 私はいわゆる有史以後
奈良朝以前の日本人を、万葉人と言い慣してきた。万葉集はほぼ、日本民族が国家意識を....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
取り出す) 綾麻呂 よろずはのあつめ…… 文麻呂 万葉集って読むんです。 綾麻呂
奈良朝のものだな? 文麻呂 お父さん。これこそ僕達の求めてやまぬ心の歌なのです。....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
は様式が定まったのである。だから発生的に、性欲恋愛の気分を離れることが出来ない。
奈良朝になっても、そうした意味の贈答を主として居た為、兄妹・姉妹・姑姪の相聞往来....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
ら浮び上って来た。其結果、皇族を臣下の列に加えて、力の有る者を作ろうと言う事が、
奈良朝頃から行われた。平安期の初期には、其が殊に盛んである。こうした人達には、源....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
易な経文であったと言うのと、一つは有名な遺物があるからである。ところが、此経は、
奈良朝だけのことではなかった。平安の京になっても、慧心僧都の根本信念は、此経から....
「芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を」より 著者:上村松園
博物館へ通っていろいろ古い参考品を出して頂いて見て来ました。日本で申せば天平から
奈良朝、あの時代の衣装や調度建築の様式で行く考えです。猶詩には春寒とありますがこ....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
生えているのである。 楽舞用具の一種として獅子頭の我が国に伝わった事は、すでに
奈良朝の頃からであった。降って鎌倉時代以後には、民間舞踊の一つとして獅子舞の各地....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
、その事実は考古学上からも或る程度までは立証せられるのみならず、霊異記を見ると、
奈良朝から平安朝初期の葬儀が、土葬はむしろ特別の場合という風に見えるによっても察....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
教ともよほど異なっております。 日本へ輸入した仏教は大乗仏教ばかりであります。
奈良朝以前には少しは小乗仏教も入ったようでありますが、土地に適さない種子の萎びて....