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「奈良茂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奈良茂の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
本の上流社会の一番ドエライところを代表したのがこれ位のところで、紀文《きぶん》や奈良茂《ならも》の昔語りよりも大分落ちるようである。 この百万円の花火がタッタ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はないが、それでも一万両の刺身を買い占めた者は江戸開府以来いまだあるまい。紀文、奈良茂《ならも》の馬鹿共といえどもよくせざるところ、鐚の計画の奇抜なるには、さす....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
たかというようなことは僕といえども明瞭には知らぬ。とまれ素晴らしい額であり紀文、奈良茂、三井、三菱、ないし藤田、鈴木などよりもっともっと輪をかけた富豪であったと....
紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
土はぞんぜねど、今日本にかくれなき、紀伊国文左に止どめたり。さてその次の大尽は、奈良茂の君に止どめたり。新町にかくれなき、加賀屋の名とりの浦里の君さまを、初めて....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
きになりましたか」 「万和といえば深川木場の大物持ち。吉原で馬鹿な遊びをするから奈良茂《ならも》のほうがよく知れているが、金のあるだんになったら、万屋和助は奈良....
紅梅の客」より 著者:吉川英治
、思いもおよばぬことだった。前首相、前財界の雄、現大臣の大物三客を招待して、時は奈良茂、紀文の世を去ること二百余年ではあったが、たとえ半日でも吉原の吉原残照をい....