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奈良茶
「奈良茶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奈良茶の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
に出してな。そっちの南部のお鉄でゆっくりお湯を沸かして、玉露のとろりとしたやつで
奈良茶づけとはどんなものだい」 「聞いただけでもうめえや。じゃ、お待ちなせいよ。....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
のが、手落ちだ。といって、あわてて上田の城を飛び出して来たもんだから、一杯六文の
奈良茶漬けを食う銭もない」 と、呟いてみたが、そんな駄洒落では腹の足しになるま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《そば》の名物があったのを、つい忘れて立寄らなかった洒落でしょう。蕨《わらび》の
奈良茶、上尾博労新田《あげおばくろうしんでん》の酒屋、浦和|焼米坂《やきごめざか....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
で、茶飯、豆腐汁、煮締、豆類などを一人前五分ずつで売り出した者があったが、これを
奈良茶と言っておおいに重宝し、間もなく江戸中に広まってそのなかでも、駒形の檜物《....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
していやる。わしが出たのは午前、今まで食べずにおられようか。午と夜食をかねて外で
奈良茶のめしを済ましてきました。わが身まだなら急いで茶漬なと食べなされ」
「はい....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を」 と、小次郎は、空腹を思い出して、彼方此方、見まわした。 京とちがって、
奈良茶というような家もまだない。ただ、空地の草ぼこりに、葭簀を立てて、 どんじ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
筋にある舟料理の小ぎれいなのを探しているふうだった。――もう蠣の季節でもないが、
奈良茶の舟があったので、宅助を誘うと、だいぶ昨日と先の態度が違うので、かれはその....