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奉仕
「奉仕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奉仕の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
さを何処に求め得よう。この尊さから退くことは、お前を死滅に導くのみならず、お前の
奉仕しようとしている社会そのものを死滅に導く。何故ならば人間の社会は生きた人間に....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
示すものである。かくして政治はますます道義的宗教的色彩を濃厚にし、氣魄ある人々の
奉仕によつて行わるべきものとなりつつある。 私は日蓮聖人の信者であるが、日蓮聖....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
俳優に声を張らせるくらい無謀な破壊はない。 我々はいかなる場合にも機械が人間に
奉仕すべきで、人間が機械に服従する理由のないことを信じていてまちがいはない。 ○....
「振動魔」より 著者:海野十三
、それには実験室を建てねばならないが、適当な地所が見付からないために、これも社会
奉仕の一助として、柿丘は自分の邸内の一部を貸しあたえることにしたそうである。かた....
「三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
旅行会というのは、只の営利的な旅行協会みたいなものとは全然違って、一種の慈善的な
奉仕会であって、陰徳を尊ぶ会長の趣意に従って、会長の名前にしろ、全然秘密であるが....
「古狢」より 著者:泉鏡花
閻魔さんとは、どういう関係があるんでしょう。」 唯今、七彩五色の花御堂に香水を
奉仕した、この三十歳の、竜女の、深甚微妙なる聴問には弱った。要品を読誦する程度の....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
たたるビフテキを捧げて出た、獅子の口へ、身を牲にして奉った、という生命を賭した、
奉仕である。 (――同町内というではないが、信也氏は、住居も近所で、鴾画伯とは別....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
るので少し過労にわたると、よく「背中が熱くなる」ことを訴える。戦争中は激しい勤労
奉仕が多く、ことに私の家では亭主が病んでいるため隣組のおつき合いは残らず妻が一手....
「人造物語」より 著者:海野十三
、その頃まではスタティックな人形が、遂にダイナミックな人形となって、左甚五郎氏に
奉仕したのであった。 これに類したものでは、泪で床の上に画いた鼠が、本物の鼠に....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
いい換えれば横浜芸術である。民族に根ざし、民族に生れた芸術が、自己の民族に対する
奉仕を忘れて国際性を第一義とし、輸出を目的とした場合、それはたちまちハマモノに転....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
実である。すなわち、このような政治のもとにあつては、ただ、支配階級の利益のために
奉仕することが何よりも美徳として賞讃される。したがつて、支配階級の意志に反して国....
「米」より 著者:犬田卯
はがらんどうの家を見廻して訊ねた。 「由次と勝は田植、さア子は今日は、出征家族の
奉仕労働とかで、どうしても学校さいかなくてえなんねえなんて行っちまアし、おッちう....
「あゝ二十年」より 著者:上村松園
作品の仰せを蒙りましたのは、今から実に二十年もの昔のことで、それはその当時宮中に
奉仕しておられました三室戸伯爵を経てでございました。私はそれ以来、一日も早くこの....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
立して、その重工業の技術、設備、飛行機工場にいたるまで平和なアジアの建設のために
奉仕するようにしたいと考えるものであります。 私たちはこのように平和と友好の願....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
革新に依り国民の能力を最高度に発揮し得るようにするとともに、国民はある期間国家に
奉仕する制度を確立する。即ち公役に服せしむるのである。兵役は公役中の最高度のもの....