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奉加帳
「奉加帳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奉加帳の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
で躍っている。朧夜《おぼろよ》にそそのかされて、鉦《かね》も撞木《しゅもく》も、
奉加帳《ほうがちょう》も打ちすてて、誘《さそ》い合《あわ》せるや否やこの山寺《や....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
寺へ一人の珍客がやって来ました。 それは武州高尾山の半ぺん坊主が、やけに大きな
奉加帳《ほうがちょう》を腰にブラ下げて、この寺に乗込んで来たことで、 「こういう....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
らあ、これで、男の一分が立ったから、おさらばってことにして――一つ、仲間の奴へ、
奉加帳を廻してさ、二三十集まったら、何か、こう小商売《こあきない》でもやらかそう....
「醤油仏」より 著者:吉川英治
するから、そんな目に遭やがるんだ。ざま見やがれ」 と、笑って、兄弟分のために、
奉加帳を廻した。 それで、当座の煙草銭が出来たので、三公はすっかり元気が恢復し....