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「奉呈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奉呈の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
「君|不相変《あいかわらず》やってるな」と今までの行き掛りは忘れて、つい感投詞を奉呈した。黒はそのくらいな事ではなかなか機嫌を直さない。「何がやってるでえ、この....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
破裂、政府の分裂、西郷以下多くの薩人の帰国、参議|副島、後藤、板垣、江藤らの辞表奉呈はその結果であった。上書してすこぶる政府を威嚇するの意を含めたものもある。旗....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
神秘については、余に語るべき舌はない。 別送の一幅に含ませて、その謎を嵯峨家に奉呈するものである。 以上のとおり読み終ると、法水麟太郎は眼前の里虹を見た。彼....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
を云った。 その時唐の朝廷に一大事件が勃発した。 渤海国の使者が来て、国書を奉呈したのであった。 国書は渤海語で書かれてあった。満廷読むことが出来なかった....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の宣教師追放、ヤソ教迫害がはじめられた。一行が政宗のいい加減な信書を国王や教皇に奉呈しても相手にされなくなったのは仕方がなかったのだ。 ソテロと支倉はエスパニ....
日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
あろう。 小野妹子の帰朝に際し煬帝は裴世清という家臣を随行させ煬帝よりの国書を奉呈せしめた。その文章の中に「皇帝倭皇に問う」という文字があり、その他不遜の言辞....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
○ 明治四十年四月十九日(封書) 拝啓 もしや西京より御帰りにやと存じ一書奉呈致し候。近頃高等学校二部三年生にて美文をつくりこれを『ホトトギス』へ紹介して....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
エリザベスは、この話を聞いて、今から三年ほど前に、博士からダイアとルビーの指輪を奉呈されて、拒んだことのあるのを想い出した。そこで、博士は再び査問に掛けられるこ....
三国志」より 著者:吉川英治
使いとして、宋忠の一行が着いた。 宋忠は、宛城の中で、曹操に謁して、降参の書を奉呈した。 「劉※の輔佐には、賢明な臣がたくさんいるとみえる」 曹操は大満足で....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ち振った。 「や、殿下もこれを召しあがったんだな。」と、私も恐縮した。 「ええ、奉呈しました。それにお扈従の武官たちにも出したのでした。そのおさがりです。」 「....