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「奉答〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奉答の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
俊馬の在るを聞かぬ、其の吉凶|如何と尋ねられた。側近の者皆|宝祚長久の嘉瑞なりと奉答したが、只万里小路藤房は、政道正しからざるに依り、房星の精、化して竜馬となり....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
征伐するか、いずれかを選んで叡慮を安んずるであろうという意味のことが、あらかじめ奉答してあった。 しかし、このまれな御結婚には多くの反対者を生じた。それらの人....
社会時評」より 著者:戸坂潤
に親臨あらせられ、御親閲を賜り、優渥な勅語を賜うた。之に対して文相斎藤総理大臣は奉答文を奏し、大会は決議に入って、一、「吾等は協心戮力国民道徳の為めに邁進し愈々....
一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
ナイと云う。 ○おへそを デンデン ○ありがとう あなとうとーのみこと(勅語奉答の覚えた) ○エプロンに お月と兎ついて居 眼玉が碧い貝ボタン、その眼玉と....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、隠岐より還御あらせられたる天皇を御道筋にて御迎え申し上げている所で御座いますと奉答をされたよう承りました。なお、聖上にはこの像は、木の材を纏めて製作したものか....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
加えるぞと公衆に脅迫されている身ゆえ、危うきに近寄らぬを賢明と考えて欠席した旨を奉答した。しかし、彼女は、爾後数週間、彼に言葉をかけなかった。 星法院の宣言は....
新撰組」より 著者:服部之総
寺田屋《てらだや》騒動、夏の幕政改革、秋の再勅使東下――その結果将軍家は攘夷期限奉答のため上洛することとなり、その京都ではすでに「浪士」派の「学習院党」が陰然政....
三国志」より 著者:吉川英治
よせ、帝の玉体を渡せと、喊のこえをあげ、鼓を鳴らして、ひしめいておりまする」と、奉答した。 帝は、喪心せんばかり驚いて、 「前門には虎、後門には狼。両賊は朕の....
三国志」より 著者:吉川英治
に高々と翻っていた旗が折れた。 「そも何の兆か」 玄徳が眉をひそめると、程畿が奉答した。 「これ、夜襲の兆と古くからいわれています」 するとそこへ江岸を見張....
三国志」より 著者:吉川英治
がことのように誇って、 「王双、直答申しあげよ」 と、促した。 王双は伏して奉答した。 「隴西狄道の生れ、王双、あざなは子全と申す者であります」 「すでにこ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
く台命を拝受して、武門の当然をつくし、年来の汚名をすすぎますると、今日の主旨たる奉答をした。 「……ウむ。ウむ。……うむ」 高時はなんどもこっくりして聞きすま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「……これは、お戯れを」 「戯れではない」 「では、ご得心あそばしましたと、ご奉答申しあげても、およろしゅうございますな」 「清忠っ」 「はっ」 「和郎は、ど....