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「奉行所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奉行所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
。その留守の間に、ふとした事から秘密が破れて、彼の仲間の一人が召捕られた。長崎の奉行所からは早飛脚《はやびきゃく》に絵姿を持たして、彼の召捕り方を大坂の奉行所へ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
がある」 いずれにしても其のままには捨て置かれないので、彼はその次第を一応は町奉行所にも届けろと云った。武家屋敷内の出来事であるから、表向きにしないでも何とか....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へその次第を申し立てると、不審の筋ありというので葬式はひとまず差し止められた。町奉行所から当番の与力や同心が東山堂へ出張って、式《かた》のごとくにおまんの死体を....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
赤児が二本の怪しい牙をもっているだけに其の疑いはいよいよ深くなった。 やがて町奉行所から当番の役人が出張して、医師も立ち会いで検視をすませたが、死人のからだに....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
であった。 その明くる日、霊岸島の米問屋三島の店から後家のお糸と番頭の由兵衛が奉行所へ呼び出されて、すぐに入牢《じゅろう》を申し渡された。 三島の主人は四年....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あるから、女子供などはいよいよおびえた。それが八丁堀同心の耳にもはいって、更に町奉行所へもきこえて、奇怪の風説を取り締るようにという注意もあったが、その風説は尾....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
では説明していたが、その過去に就いては多く語らなかった。 老人の友達のうちに町奉行所の捕方すなわち岡っ引の一人があったので、それからいろいろの捕物の話を聞かさ....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
全力をそそいでいる時節であるから、市中の取締りも決しておろそかにはしなかった。町奉行所ではこの頃しきりに流行るという辻斬りに対して、厳重に探索の網を張ることにな....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て置きたい。 「捕物帳というのは与力や同心が岡っ引らの報告を聞いて、更にこれを町奉行所に報告すると、御用部屋に当座帳のようなものがあって、書役が取りあえずこれに....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
げ込んだのは、日本橋馬喰町から芝宇田川町まで十軒あまりで、どの家の主人もたびたび奉行所へよび出されて迷惑した。そのなかですぐに訴え出たものは唯一軒で、これは無事....
」より 著者:岡本綺堂
すなわち将軍が御覧になったというわけで、実に途方もない宣伝をしたものだ。それが町奉行所の耳にはいって、関係者一同は厳重に取調べられた。宣伝に事欠いて、両国の観世....
蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
をしました。 うっかりしたことを言って、それが飛んでもない係り合いになって、町奉行所の白洲へたびたび呼出されるようなことがあっては大変ですから、母は堅く口留め....
真鬼偽鬼」より 著者:岡本綺堂
かくに曇った日がつづいた。その九月の末である。京橋八丁堀の玉子屋|新道に住む南町奉行所の与力秋山嘉平次が新川の酒問屋の隠居をたずねた。 隠居は自分の店の裏通り....
黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
お菊は厳重に縛り上げられて白子屋の店から牽き出された。名主や五人組も附添って、町奉行所の方へ急いで行った。夜露がもう薄い露になっていて、地に落ちる提灯の影が白か....
拷問の話」より 著者:岡本綺堂
なかった。本人が伏罪しない以上、この時代では容易に仕置をすることが出来ないので、奉行所では先例によって彼を拷問することになった。しかし罪人を拷問して自白させると....