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奎
「奎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奎の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「泥濘」より 著者:梶井基次郎
は自分にとって途方もなく高価《たか》い石鹸であった。自分は母のことを思った。 「
奎吉《けいきち》……
奎吉！」自分は自分の名を呼んで見た。悲しい顔付をした母の顔が....
「稲生播磨守」より 著者:林不忘
くる。他藩の士も招かれて来ている。 中に、当時刀の観相家として知られた某藩の久保
奎堂《くぼけいどう》も混っている。
奎堂は五十がらみ、茶筅髪の学者型である。一同が....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
となり、県庁の学務課員となるにも、優の推薦が与って力があったとかで、「矢島先生｜
奎吾」と書した尺牘数通が遺っている。一時優の救援に藉って衣食するもの数十人の衆き....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
トンチンカンな光景……。 ……そうだ。私は入院しているのだ。ここは東京の築地の
奎洋堂という大きな外科病院の二等室なのだ。向うむきに寝ている大男は私の同室患者で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
眼のつぶれた人は、十津川天誅組《とつがわてんちゅうぐみ》の巨魁《きょかい》松本｜
奎堂《けいどう》であったことが後に知れる。 二十 お豊は、我....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
足りないのは是非もないことでした。 侍従中山忠光は浪花《なにわ》へ落ち、松本｜
奎堂《けいどう》、藤本鉄石、吉村寅太郎らの勇士は、或いは戦死し、或いは自殺して、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ましたか」 「はい、十津川では天誅組の方へ加わりました、中山卿だの、それから松本
奎堂《まつもとけいどう》、藤本鉄石なんていう方へ加わりました」 「まあ、それは頼....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、勤王討曹の旗挙げを密議した。 それから三日目である。 曹操の門下｜侍郎黄
奎というものが、馬騰を訪れて、 「丞相のご内意ですが、なにぶん、南伐の出兵は、急....
「淡窓先生の教育」より 著者:中谷宇吉郎
の中からは、高野長英《たかのちょうえい》、大村益次郎《おおむらますじろう》、清浦
奎吾《きようらけいご》というような人々が出ていることも、もちろん特筆すべきである....