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奏功
「奏功〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奏功の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
せい》の女がたは、楽屋を出て行った。
お初は、女中から、二度目の手紙が、十分に
奏功したということを聴くと、ニンヤリと、染めない歯をあらわして笑った。
「まあ―....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
馬上で使うようになったので、昔から使うたものの、馬入りてからその活用以前に増して
奏功す。サー・ジョン・エヴァンス説に、スコットランドとアイルランドの有史前民がか....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
歩せしことあるも、これがため労するところの力と費やすところの金とに比すれば、その
奏功見るに足るもの少なきはなんぞや。けだし一国の文明はひとり政府の力をもって進む....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
橋忠弥《まるばしちゅうや》がそう自白したと伝えられる――信奉されたという理由から
奏功したといわれている。 九代十代にわたるいわゆる田沼時代は、都市の商業および....
「三国志」より 著者:吉川英治
鋒を、各所で寸断し、その孤立した軍を捉えては殲滅を加えるという戦法に出たことが、
奏功したものと見えた。 「若い若い。汝らの攻撃を見ていると、まだまるで児戯にひと....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
にすぎない。 およそ何が愉快なといって、自分の先見の策が図に中って、予想以上な
奏功を答えに見た時ほどなものはあるまいと、彼はいま独りで謀略の快味に酔っていたの....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
戦いで、敵の土岐頼遠は負傷し、桃井直常は、さんざんになって、洲俣川を逃げ渡った。
奏功は、充分だったのである。――よしっ! と見るや顕家たちは、方向を南へ変えて、....