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「奔逸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奔逸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武蔵野」より 著者:国木田独歩
りさまとなし、雲を劈《つんざ》く光線と雲より放つ陰翳とが彼方此方に交叉して、不羈奔逸の気がいずこともなく空中に微動している。林という林、梢という梢、草葉の末に至....
地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
花園の附近にあるマダム・レムブルクの夜の家を訪れる。 もとロスアンゼルスにいた奔逸なレムブルグは若い急進派の恋人を紐育《ニューヨーク》のユニオン・スクエヤーで....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
バイエルタールの言葉を聞いていると、ときどき他のことを急にいいだすような、意想|奔逸とみられるところが少なくない。これは精神病者特有の一徴候なのだ。 普通の人....
丹下左膳」より 著者:林不忘
往けるのだが、一度野天に放したが最後、地物《ちぶつ》に拠《よ》り、加勢をあつめ、奔逸《ほんいつ》の剣手鬼神の働きを増すことは知れている。ことに戸外では、泰軒が多....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
て無遠慮に淫るゝの自由を得せしめたるに過ぎず。此れを内に幽閉せんとして彼れを外に奔逸《ほんいつ》せしむ。一家の害悪を止むるに非ずして却てこれを教唆《きょうさ》す....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
これを良婦人の賜《たまもの》といわざるを得ず。 然るに今日において、未だ男子の奔逸《ほんいつ》を縛《ばく》するの縄は得ずして、先ずこの良家の婦女子を誘《いざの....