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「奠都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奠都の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
は西涼の王となるはず故|酒泉《しゅせん》に遷都せよと勧めて去った、すなわち酒泉に奠都《てんと》し西涼国を立てたという、これも相人《そうにん》が虎装しおったのだろ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
しい紅葉を拾いつゝ余等は平等院に入った。 嫩草山の夕 奈良は奠都千百年祭で、町は球燈、見せ物、人の顔と声とで一ぱいであった。往年泊った猿沢池....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
ばその京都はどんな有様であったか。 奈良朝以前から輸入されきたった文明は、平安奠都によって京都において涵養《かんよう》され、爛熟し、しかして行き詰まったのであ....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
ある古道具屋の手に渡った。 この間に世間は一変し、世は王政維新となり、そうして奠都が行なわれた。 江戸が東京と改名され、大名はいずれも華族となり、一世の豪傑....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
たために吾々はありがたい世に生きているわけである。 六 そのころ奠都祭というものがあって式場は多分|日比谷だったようにおもう。紅い袴を穿いた少女....
一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
、わたしはその人自身から聞くよりさきに、その覚え書きも持出して見ようとしている。奠都《てんと》三十年祭が、全市こぞって盛典として執行されたおり、種々の余興が各区....