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奥付
「奥付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奥付の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
れもそう思えば国定教科書に似つかわしい、手紙の文例の宛名のような、人の名。そんな
奥付の有様までが憶い出された。 ――少年の時にはその画のとおりの所がどこかにあ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ょしょう》の影すら見えなかったのに、今となって、どうしたと言うのであろう?――大
奥付の腰元らしい者は者でしたが、ようよう二十《はたち》になるやならずの、目ざめる....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
一ページずつが集まって、結局、貴い人生の書物になるんだ。ただし、その書物の最後の
奥付は墓石だ」 というような事を書いております。私どもは人生を橋渡りに喩えた、....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ある日本紙一帖位の綴込みが、無雑作に私の前に投げ出された。
「それはこの絵巻物の
奥付になっている由来記の写しだ。つまりこの如月寺の縁起|譚の前に起った出来事で、....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
一旦載ったものである。――なおこの書物の内容は、私の他の著書と密接な関係がある。
奥付裏の著作表*を参照されるなら幸である。
一九三六・一二
東京
戸坂潤
....
「ふざけた読書」より 著者:豊島与志雄
度にすっかり頁を切ってしまう。それから、先ず扉を見、序文があればそれを読み、次に
奥付を見、跋があればそれを読み、そして徐ろに、全体の頁をぱらぱらめくってみる。そ....
「日記」より 著者:宮本百合子
す。 四日 午前中瀧田氏来る、山水号にのせることにきめる。午後玄文社から再版の
奥付を持って来る。 七月一日(日曜) 両国を七時半に立って浜金谷に十時半頃つく....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
うものであろうか。不覚にも、私はその一本を長く借覧中、写真まで撮っておきながら、
奥付の印行書林の名や、上梓された年代をつい記録しておかなかった。――で今、にわか....