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奥入
「奥入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奥入の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「観画談」より 著者:幸田露伴
え水が見え出して参りました。勿論水が出たとて大事にはなりますまいが、此地の渓川の
奥入は恐ろしい広い緩傾斜の高原なのです。むかしはそれが密林だったので何事も少かっ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ツない。 主水之介のおもても冴えて白く、光るのは只眉間傷ばかり。 将軍家は大
奥入りをしていられるとみえて、お坊主の顔がのぞいては消え、消えてはまたのぞきなが....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
が、藩主といえども大概同様であって、ただ横に寝る時側役の許可を得るに及ばぬのと、
奥入りを日々することの自由が異っていただけである。 そこで私も帰藩後は右の如き....
「高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
岩肌の上を流れおちる水は、清冽だが、殆んど音を立てない。 十和田湖の水をおとす
奥入瀬の谿谷は、急湍奇岩で人を魅惑するが、ここのささやかな谷川は、それが木の間が....