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奥勤め
「奥勤め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奥勤めの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
打って尋ねました。 「越前さまのご家中でござりましょうな」 「はい……お下屋敷の
奥勤めをいたしておりまする百合江《ゆりえ》と申す者でござります」 「おおかたその....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いるほどの名をとった老舗《しにせ》なんだ。加賀百万石の御用染め屋で、お蘭が加州家
奥勤めのお腰元だったら、しごきもここが染め元と眼《がん》をつけるなあたりまえじゃ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うして襖の隙き間からそっと窺っていると、やがてはいってきたのは三十歳前後のやはり
奥勤めらしい女であった。 「初めてお目にかかります」と、女はお亀にむかって丁寧に....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
御家来にも用人、給人、中小姓、若党、中間のたぐいが幾人も居ります。女の奉公人にも
奥勤めもあれば、表勤めもあり、お台所勤めもあって、それも大勢居りました。わたくし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぎょう》二千石となるや、その翌年正月、光友から市正に小姓衣を振舞われた。その時、
奥勤めの者集まって、市正に「水祝い」をするか、もみにするかという内評議を聞いて、....
「百物語」より 著者:岡本綺堂
と、役人もおどろいて駈け付けた。 「や、これは島川どのだ。」 島川というのは、
奥勤めの中老で、折りふしは殿のお夜伽にも召されるとかいう噂のある女であるから、人....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
つ、茶をついだ。
「そのお嬢さんに、小藤次が執心らしいが、師匠、一つ骨を折って、
奥勤めへでものう。父は浪人になるし、南玉の許に食客《いそうろう》をしていては――....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
終って嬉しそうに、 「いよいよ、阿波守が帰国の時、お鈴も供に加えられて、徳島城の
奥勤めに移りそうじゃ」 「おお、それはよいご都合でござります。したが、そうなりま....