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奥口
「奥口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奥口の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
顔を、ふいにドアのなかへ現わしたりした。
「お上さんはいるの」
女は臆病らしく
奥口を覗《のぞ》いたりした。
「旦那をちょっと此処《ここ》へ呼んで下さいな」
....
「足迹」より 著者:徳田秋声
。」 実体そうなその爺さんは、上り框のところに腰をかけ込んで、脱け目のない目で
奥口を覗き込んだ。 側に聞いている母親もお庄も、胸がどきどきしていた。 「まさ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
簾をパラと下ろした。 それを機に車の輪は中門からそとへ軋み出す。すると、べつな
奥口から駈けてきた家臣の一群が、何か、殿ノ法印へむかって事々しい顔つきで告げてい....