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奥地
「奥地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奥地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
少しにやにやしながら、 「働けそうな女なので、共稼ぎにはいいと思いましてね、この
奥地の八溝《やみぞ》山の岳神の妹だったのを貰《もら》って来ましたのです。これでも....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
本人、彼折竹を俟《ま》ってはじめてなし得ることだ。彼でなければ、誰が事変中の支那
奥地へのこのこと乗りこめるだろう。あの海外学会への名声がなければ、誰が外国旗のも....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
は今日こそいよいよ折竹め秘蔵のものを出すな。このブラジル焼酎を飲りながらアマゾン
奥地の、「|神にして狂う」河の話をきっとやるだろう……と私は、しめしめとばかりに....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
地位にあるかということを、読者諸君にはっきりと知って貰おう。 一、南米アマゾン河
奥地の、“|Rio Folls de Dios”の一帯。 二、北極にちかい、グリ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
。よしんば内部が、「|冥路の国」をふくむ広茫の未踏地とはいえ、沿岸を占めれば自然
奥地も領地となる――国際法には
奥地主義の法則がある。それでは、先占|云々の余地は....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
夜、するどくとがった新月《しんげつ》が、西空にかかっていた。 ここはバリ港から
奥地へ十マイルほどいったセラネ山頂にあるアクチニオ宮殿の廃墟《はいきょ》であった....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
リー・テレグラフ」をはじめ各国の特派員。なかには、前作、「第五類人猿」のアマゾン
奥地探検のとき関係のあった、「世界新報」というペルー新聞までがいる始末。 心境....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
ことであった。 「お妻殿」と旅籠の座敷で多四郎は優しく微笑して云った。 「木曽の
奥地西野郷へ、行って見ようではござらぬか」 「はいはいお供いたしますとも」 お....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
ッという声がする。やがて、キューネがポンと手をうって、 「分った。ニューギニアの
奥地には食肉植物の、『うつぼかずら』のひじょうに巨きなものがあるという話だったが....
「キド効果」より 著者:海野十三
ッ」 「うわッはッはッ」 神をも恐れぬというべきであろうか、何といっても此処は
奥地を走る列車内のことである。こんなあられもない言葉を吐き出す一団が、ひと車輛全....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
以北の地方、すなわち今の二戸・九戸の諸郡から、北、津軽の地方へかけては、いわゆる
奥地として安倍氏にも属せず、むろん化外に置かれたものであったのであろう。かくてそ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
けの人道主義を持っていた。牧師と教会には手をつけず、三千の尼僧は、きわめて鄭重に
奥地へ送還させられた。スペイン人自身が、彼らにとって異教徒である将軍の騎士道に魅....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
失った。或るものは病没し、或るものは炭坑変災の犠牲となった。また或るものは満洲の
奥地へ資源調査に乗り込んでゆき、飛行機が不時着したために匪賊の手にかかって、雄志....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
笑い飛ばし、居候どもと鉱山師の弟である英組の広沢を引きつれて、金鉱を見つけに満州
奥地へ飛び出したのである。 まるでドン・キホーテである。かりに金鉱を見つけたと....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に行動せねばならない。かくの如き特長は互に尊重せらるべきだと信ずる。海軍機が支那
奥地の爆撃に成功したとて、陸軍機がただちにこれに競争する必要はない。陸海軍の真の....