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「奥役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奥役の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
れてならぬものだ」 などと、話しているところへ、来たのは、今度の座元、中村座の奥役の一人だった。 かたばみの紋のついた、小豆色の短か羽織。南部縞の着付。髷を....
南国太平記」より 著者:直木三十五
若旦那、今晩は」 と、云って上って来た。小藤次は、煙管を仕舞って 「とにかく、奥役に聞いて、奉公に上れるか、上れんか、なあ、それから先にして、俺《おいら》あ、....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
しをすましてから、櫓主《やぐらぬし》、若太夫《わかたゆう》、帳元《ちょうもと》、奥役《おくやく》、道具方一統から踊子、口上役、ぜんぶ櫓裏の二階へあつまって飲めよ....
夜の構図」より 著者:織田作之助
」の主事から、劇団員一同に紹介されると、丁度そこへ急がしそうにはいって来た会社の奥役と並んで、客席に腰を掛けた。 「お若いのに驚きましたよ。失礼ですが、おいくつ....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
座に引き受けてしまったのが、折あしく近頃お国表の尼ヶ崎から江戸詰になったばかりの奥役人。すなわち、「いかん」「できん」「落ちん」人種のパリパリだった。しかしまた....
春泥」より 著者:久保田万太郎
『矢の倉』へ行って大将に逢っているんだ。――大将ばかりじゃァねえ、ちょうどそこへ奥役が来てしばらくあたしァ奥役とも話をしたんだ。――だが大将も何ともいわなければ....