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「奥日光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奥日光の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千早館の迷路」より 著者:海野十三
なりつつ、全体が南東へゆるやかな傾斜をなしており、そしてその反対の背後遙かには、奥日光の山々が、まだ雪を頂いて眩しく銀色に光っていた。 バスは、道中やたらに停....
椎の木」より 著者:豊島与志雄
一 牧野良一は、奥日光の旅から帰ると、ゆっくり四五日かかって、書信の整理をしたり、勉強のプランを....
山吹の花」より 著者:豊島与志雄
出来なかったのか。どうして、先方から追っかけて来たのか、こんな処まで。 此処、奥日光の丸沼温泉。上越線の沼田駅から十二里。バスで、畑中の道を走り、峠を越して、....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
俣温泉へ辿りつけば岩魚の仙境だ。さらに日光沢温泉、八丁湯のあるところは谷が深い。奥日光、湯川と湯の湖の鱒釣りも渓流魚釣りの項に加えてよかろう。湯元の温泉に一夜を....
岩魚」より 著者:佐藤垢石
西東には秩父連山。北方には榛名山、上越国境の谷川岳、武尊山、赤城山。東北には遠く奥日光の男体山が雪を着て高く聳えるなど、まことに景勝の地を石坂家の邸は占めていた....
香熊」より 著者:佐藤垢石
、四年前の四月の末、私は釣友三人と共に、この湯西川渓谷から、富士ヶ崎峠を越えて、奥日光の上呂部渓谷へ降り込む旅に、高手の部落へ足を入れた。 ところが、一軒の樵....
食指談」より 著者:佐藤垢石
して館林へかけつけたのである。 多田常務の説明するところによると、この鹿は野州奥日光川治温泉から、さらに七里奥山へ分け入った湯西川の源流に聳える明神岳の中腹で....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
の長い青い裾から、鋸の歯のように抜けだしている。足尾山は、中宮祠湖畔の二荒山や、奥日光の峻峰を掩い隠しているけれど、わが上新田から一里半ばかり南方の玉村町近くへ....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
を追って行った。新古河の渡良瀬川では寒中の鯉釣りと、夏の鱸釣りに耽ったのである。奥日光の湯川では、猛然と鈎に飛びつく鱒に深い興趣を求めたのであるが、あの戦場ヶ原....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ます。無名の石工にどうしてこんな彫刻が出来るのかと思うほどの傑作にも出会います。奥日光の北に栗山と呼ぶ広い部落があります。全くの山村で物語りの多い所ですが、山の....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
が聳えるあいだに、この辺の部落に一燭光が増しているとも思えない。 この峡谷から奥日光へかけて、平家の落人が住んだという伝えがあり、それで来たわけだが、この目的....