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「奥秩父〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奥秩父の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自由人」より 著者:豊島与志雄
「あ、あれか。帆刈の話だから、当にはならないがね。」 ――帆刈が友人と三人で、奥秩父に旅行した時のことだ。秩父の山はさほど高くはないが、奥が深い。どうしたこと....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
然のままに山女魚や岩魚が戯れている。人ずれしない魚は、誰の鈎にもたやすく掛かる。奥秩父の三峰川と、中津川にも近年まで渓流魚は数多かったが、近頃は職業漁師と都会人....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
くは上州北甘楽の稲含山、多野の西御荷鉾山、東御荷鉾山。遠くは武州と甲州にまたがる奥秩父の連山が、十重二十重に霞の奥の果てまで連なっている。近きは紫紺に、遠きは浅....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
。 妙義山下から流れる出る鏑川、裏秩父の神流にも今年は、珍しく鮎が多い。また、奥秩父から刄のような白き流れを武蔵野へ下してくる隅田川の上流荒川も、奇勝|長瀞を....
山道」より 著者:中里介山
生憎《あいにく》漠々たる春靄に包まれて些とも姿を見せない位だから富士も丹沢山塊も奥秩父も多摩相模の分水方面も模糊として眠るが如き夢の幕に包まれている。しかし、こ....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
上にも及ぶものが少なくない。黒平方面から金峰山に登る間や、雁坂旧道の椈の林と共に奥秩父の最も美しい闊葉樹林と称して差支ないであろう。此辺で落ち付いて休み度いとい....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
竜王岳の頂上に立った朝は実によく望遠がきいて、北アルプスは勿論、南アルプス、奥秩父、奥上州の山々まではっきりと認められた。烏帽子岳と大天井岳の北に在る吊岩と....