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奥筋
「奥筋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奥筋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、恵那山脈の雪も溶けはじめるころになると、にわかに人の往来も多い。中津川の商人は
奥筋(三留野、上松、福島から奈良井辺までをさす)への諸|勘定を兼ねて、ぽつぽつ隣....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
江戸にとどめて置いて、各宿人馬|継立ての模様を調査する公役(道中奉行所の役人)が
奥筋の方面から木曾路を巡回して来た。 もはや秋雨が幾たびとなく通り過ぎるように....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
やく有利でない。これらの周囲の形勢に迫られてか、大垣あたりの様子をさぐるために、
奥筋の方から早駕籠を急がせて来る木曾福島の役人衆もあった。それらの人たちが往き還....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
が、こんな山の中に住むものの目の前にまで起こって来た。それは木曾川上流の沿岸から
奥筋へかけての多数の住民の死活にもかかわり、ただ一地方の問題としてのみ片づけてし....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
、葉から降ろうが、四人の赤い子供を連れた、その意匠、右の趣向の、ちんどん屋……と
奥筋でも称うるかどうかは知らない、一種広告隊の、林道を穿って、赤五点、赤長短、赤....